« 転機 | トップページ | 私と病気 »

2007年10月13日 (土)

通院開始

症状が出てから7年経って、やっと病院に辿り着いた。

初診では私の症状を話した。辛かったことを思い出して

嫌だったけれど症状が取れるなら良いと思った。

このときは医者に対しても攻撃的な話し方だった。

私に診断が下り、薬が処方されることになった。

最初は少量からだった。あまり効果がなかったので

量を増やしていった。すると私の周りが急に静かになり

しんとしてしまった。大学の大教室にいても誰も私の悪口

を言わない。いつもより人の数が少なく思えた。電車の中

もしーんとしている。家にいても時間がたくさんあるように

なった。今までは頭の中に現れる考えに時間を取られて

しまっていたが、それが全くなくなると、何をしたらいいのか

わからなくなってしまった。抜け殻のようになってしまった。

皆、こんな世界にいるのか、という感じだった。あまりの違

いに私は戸惑っていた。静か過ぎて寂しくもなった。

睡眠もたくさん取れるようになった。薬で眠気がきていたの

もある。今までの不眠を取り返すかのように、ずっと眠って

いた。まだ親には秘密だった。しかし「お腹の調子が悪い」

とか言って「病院に行く」ということは一応伝えておいた。

何たって保険証使うのだから。親にカミングアウトしたのは

7月だった。医者からも親に来て欲しいと仄めかされていた

し、このまま言わないわけにはいかないと思っていた。

親に着いてきてもらって、私からはとりあえず精神科に通っ

ているのだということを話すので精一杯だった。医者が病気

の説明をした。が、詳しくは話されなかったようなので症状に

ついてはよくわからないという状態であった。

親にも話し、通院を開始して、私はすべきことをした、という

感じだった。しばらくは異世界にいるように感じたが、これが

普通の世界なのだと思い、慣れることを心がけようと思った

。とりあえず学校に行き、休日にアルバイトをし、何も起こら

ない平穏な日々が繰り返された。私は未来に向かってどうの

こうの、とか考える余裕はなくて、ただただ感覚の違う世界に

慣れていくことをしていた。過去は怖すぎて振り返ることがで

きない、未来を考える余裕はない、そんなところだろうか。

同じ年頃の子たちは、未来のことを夢見ていろんなことを考

えているようだった。私には未来を描くような心の状態は備わ

っていなかった。ただ呼吸をして生きている、という無駄な

感じだった。まあ、生きている環境がまるで違うので、そうなる

ことも当然なのかもしれない。私が症状と闘っていた間に、同

じ年の子たちは、私よりもたくさん吸収しているのだなあ、と

考えると少し寂しい感じもした。成長すべき部分で私は成長

できていないから、幼いままだ、と感じることもある。

今は本来の私復活の為に少しづつ進んでいるところである。

そこは焦らずにゆっくりといけばいいかなあと思っている。

|

« 転機 | トップページ | 私と病気 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/191499/5487950

この記事へのトラックバック一覧です: 通院開始:

« 転機 | トップページ | 私と病気 »