« 卒業 | トップページ | 症状との闘い2 »

2007年10月13日 (土)

症状との闘い1

入学した高校では特進コースというのに所属していた。

つまり、受験のためのコースである。入学したときから

受験に対する教育がなされていた。

新しい友達。新しい先生。新しい環境に慣れるために

みんながドキドキした感じだった。そんな中で私は

またもや感覚の危機を迎えていた。

学校まで1時間半かかるため、朝は早い。

早朝の電車に乗ると、手が痺れてきて足ががくがくした。

目の前が真っ暗になる(心、ではなく実際に)。

何度も電車の中で過呼吸発作を起こしそうになった。

けれども、「ここで倒れたら終わりだ」「絶対ダメ!!!」

と自分に言い聞かせ、なんとかギリギリのところで耐えた。

そして電車内で強い視線を感じ、冷や汗をかいていた。

駅のホームに立つと「飛び込め」と頭の中で言われる。

私はそれと必死に闘っていた。「飛び込まない!!」

と自分の中で言い返すことを繰り返した。あと少しで本当

にその指令通りに飛び込むところだった。ギリギリのとこ

ろで飛び込まずにいた。この闘いは薬を飲むまで消えな

かった。また、教室でも監視されている感じは消えなか

った。例えるならば、教室がハイジャックされているよう

な感じなのだ。私は今にも殺されるのではないか、とい

う恐怖。一瞬でも気を抜いたらダメだ、という危機感。

急に朝のHRで叫びたくなったが、「ダメ!!!」と私を

必死に抑えて、こらえた。陽性症状が出ていたのだろう。

頭の中はぐちゃぐちゃで、ずっと何か会話が繰り返されて

いた。それが邪魔で私は考えることができない。

言葉の意味もわからなくなった。友達に「おはよう~!」

と言われて、意味がわからなくて、固まってしまった。

本当に、意味がわからなかったのだ。状況を説明すると

友達が近づいてくる→私に喋りかけてきた→その言葉

は「おはよう」→「おはよう」の意味は→朝の挨拶→

私はこれに答えなければならない

ということをいちいち考えなければわからなかった。

授業中も言葉を理解することができなくて困った。

先生に指名された私は、

私が指名された→私はそれに答えなければならない

→その質問は~である→その答えはええと・・

という具合である。普通ならば一瞬でこれらのことが

考えられるのに、できなかった。その場は、私が質問

に答えられなかったという風に捉えられて終わった。

混乱していた。そして不安感でいっぱいだった。

と書くと穏やかに思えるが、実際のその「不安感」

は生ぬるいものじゃなかった。今この一瞬が不安で

たまらない。一秒たりとも心が休まるときはない。

どうしたらいいのかわからなかった。私が誰だかも

わからなかった。名前や住所は言える。しかし、

私は一体どういう性格でどんな人間なのかというこ

とが、わからない。自分が誰だかわからないというの

は恐ろしいことだった。脳の奥が痛いという感覚も

あった。脳が萎縮するような感じだった。

こんな状態で勉強ができず、しかも進学校である

高校にいた為に、私の成績は最悪だった。

|

« 卒業 | トップページ | 症状との闘い2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/191499/4734439

この記事へのトラックバック一覧です: 症状との闘い1:

« 卒業 | トップページ | 症状との闘い2 »