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2007年10月13日 (土)

受験

受験本番がやってきた。

私の頭の中には「勉強しろ」という指令が出る。

「学校に行け」「勉強しろ」という指令はいつも出る。

私はずっとそれに従ってきた。悪いことをしている

わけではないから、誰も私の行為がおかしいとは

思わなかったのだろう。異様なほどに完璧なスケジュー

ルをたて、それに従って勉強した。普通、人間ならば

勉強できる日もあればできない日もある。しかし私は

毎日決めた時間きっかり勉強し、機械のような生活

を送っていた。勉強、といっても文章を理解することが

困難だった為、とにかく点数を取る方法を身につけた。

付け焼刃的勉強だったかもしれない。勉強の中身なん

か理解できていなかった。とりあえず暗記して問題を

解く、くらいしかできなかった。暗記もすんなり頭に

入らない。すぐに忘れる。おかしくなる以前の暗記力と

は違っていた。勉強できる状態ではなかったのだろう

が、それを無理やりこなしていた。

受験は、偏差値に見合った計5校に合格した。

しかし、私はもっと偏差値の高い大学に行きたいと思

い、浪人を決意した。そんな状態で偏差値が伸びる

とは今からすれば思えないが、当時はまだやれる、と

思っていた。費用を出してくれた親には感謝している。

先生は私が合格を出しているにも関わらず浪人する

ことに少し驚いていたようだ。でも自分が決めたことな

ら頑張るようにと言われた。今から思うと本当に変な

受験だった。自分が行きたい大学を受験していなかっ

た。適当に、偏差値に見合った大学を受けた、という

感じである。私の「意志」が何だかわからなくなってい

た。私は頭の中に出る考えの通りに行動してきたから

なのだろう。頭を乗っ取られてしまった状態なので、本

来の私の意志は出てこない。普通ならば高校生という

時期は、将来を考えて自分の方向性を考えるときな

のだと思う。大学に行かなくても良いし、自分の道は

自分で決めるのだ。まあ、進学校だったので大学受

験が当然という環境だったが。

私は自分の方向性を考えることなく受験をしていた。

自分の未来の設計図を立てる時期を、私はただ

ひたすら頭の中に浮かぶ考えによって過ごした。

受験は凄く緊張したし、食欲もなくなった。

「何分でこれを解かなければならない」という

プレッシャーは大きかった。誰かに私の生活全てを

監視されているような気がしている中での受験だった。

普通の緊張とはまた違う緊張感だった。

受験に対する怖さと症状としての怖さがミックスされて

とても恐ろしい状態だった。「誰か助けて」と思っていた

が、どうにもならなかった。

大学に合格はしたけれど桜を来年に持ち越すことを

決意したので、春はまだ遠かった。

実際、春とはいっても合格=春ではなかったが。

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